にいがた文化の記憶

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開催中

2018/11/23~2019/02/11

平成30年度 ボーダレス文学世界 大衆文学編

 かつて菊池寛は「作家が書きたくて書いているのが純文芸で、人を悦ばすために書いているのが大衆文芸だ」と述べました。明治から昭和初期にかけて「文学」といえば「純文学」を意味し、読者の多くは知識人でした。1926年の雑誌『大衆文藝』発刊をきっかけに、「純文学」に対抗する形で「大衆文学」が誕生しました。
 この分野で名を残しているひとりが長谷川海太郎(1900-1935年、佐渡市)です。長谷川は3つの筆名(谷譲次・牧逸馬・林不忘)を用いて武芸者物などの時代小説や探偵小説、体験記を発表しました。なかでも、筆名・林不忘で書いた『丹下左膳』が大ヒット。隻眼隻手のニヒルなヒーローは幅広い世代を魅了し、映画化もされました。
 後進の時代小説家に山岡荘八(1907-1978年、魚沼市)がいます。山岡の『徳川家康』はビジネスマンに愛読された長編小説で、大河ドラマにもなりました。
 1930年代、大衆文学は日本文学のいちジャンルとして確立します。この頃、菊池寛が創設したのが芥川賞と直木賞でした。大衆文学を対象とする直木賞を受賞したのが、鷲尾雨工(1892-1951年、新潟市・小千谷市)、綱淵謙錠(1924-1996年)、野坂昭如(1930-2015年)、阿刀田高(1935年- )です。
 大衆文学には、現代を舞台とする小説も含まれるようになります。少女小説から恋愛小説、特に女性の一生をモティーフに執筆したのが吉屋信子(1896-1973年、新潟市)でした。無頼派作家・坂口安吾(1906-1955年、新潟市)の守備範囲は広く、純文学から、探偵ものや時代小説まで執筆し、ボーダレスな活躍をしました。
 本展では、大衆文学の分野で活躍した新潟県出身またはゆかりの小説家たちを資料とともに紹介します。

主  催:にいがた文化の記憶館、公益財団法人新潟県文化振興財団、新潟日報社
共  催:新潟日報美術振興財団、NST、BSN新潟放送
協力企業:田村紙商事株式会社

チラシ「ボーダレス文学世界大衆文学編」

開催予定

2019/02/01~2019/03/17

平成30年度 良寛再発見

明治中期に、近代的視点から禅僧良寛の真価を発見した新潟人の業績を紹介します。

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