にいがた文化の記憶

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開催中

2025/04/01~2025/07/06

2025(令和7)年度│岩田正巳 ―日本画の新境地を開く―

 三条市に生まれた日本画家・岩田正巳(1893~1988年)は歴史物語などを題材とする大和絵に、現代の息吹を取り入れて、日本画の新境地を開きました。
 旧制三条中学校から東京美術学校へ進み、卒業後は、大和絵の流れを汲む日本画家 松岡映丘に師事しました。有職故実に詳しく、映丘と共に「新興大和絵会」、「国画院」を立ち上げて、新しい歴史画の理想を追求しました。戦後は中国、インドへとイメージを広げて、石仏などのシリーズを制作。モチーフも現代風の花鳥、風景、人物などを描き、気品の感じられる画風を確立しました。
 本展では、三条市名誉市民第1号に推挙された岩田正巳の画業を、小品を中心に紹介します。

主  催:にいがた文化の記憶館、新潟県、新潟日報社
共  催:新潟日報美術振興財団、BSN新潟放送、NST新潟総合テレビ
協力企業:田村紙商事株式会社
監  修:横山秀樹氏(美術評論家、元新潟市新津美術館長)
展示協力:新潟市新津美術館、三条市、三条市歴史民俗産業資料館、新潟日報社

開催予定

2025/11/26~2026/03/08

2025(令和7)年度│弦巻松蔭と上田桑鳩 ―新潟市北区郷土博物館所蔵品より―

 新潟市北区郷土博物館は、書家・弦巻松蔭(1906~1995年、新潟市生まれ、新発田市ゆかり)が寄贈した書作品及び書関係の資料、文房具を所蔵している。
 その中には、弦巻松蔭の師・上田桑鳩(1899~1968年、兵庫県生まれ)の書や、師の影響で松蔭がコレクションした拓本・法帖類などもある。特に法帖はまとまった数があり、それらは県内屈指のコレクションである。
 松蔭の師・上田桑鳩は戦後に書の新時代を切り拓いた書家である。桑鳩は西洋の芸術論を援用して、書は芸術、つまり一人の人間による創造的な営みであることを説いた。この思想は弟子の弦巻松蔭によって新潟にもたらされた。
 本展では、弦巻松蔭と上田桑鳩の作品を、桑鳩の芸術思想とともに紹介したい。両者の作品は同博物館の展示にて他作家の美術作品などとともに度々公開されたことがあるが、弦巻松蔭が敬慕した禅僧・良寛や、弦巻松蔭が創立に参画した新潟県書道協会の顧問を務めた長岡出身の小説家・松岡譲についても触れることで博物館とは異なる切り口からも紹介し、博物館が所蔵する書作品及び資料の価値を新潟市北区の外から伝える機会としたい。

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