にいがた文化の記憶

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2018/04/27~2018/06/24

平成30年度 子どもと夢の世界 ~日本のアンデルセン・小川未明、日本童画の父・川上四郎~

第34回 国民文化祭・にいがた2019
第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会 プレイベント

 新潟県内各地には、古くからの民話が多く残っている。このことは、新潟に「語りの文化」が深く根付いていることを示しています。
 近代に入り、子ども向けの文学が「おとぎ話」から「童話」に変化する過程で重要な人物が、「日本のアンデルセン」と呼ばれる上越市出身の小川未明(1882~1961年)です。未明は44歳のとき、「自分は何時までも子どもでありたい。たとへ子供でゐることが出来なくても、子供のやうに楽しい感情と、若やかな空想とをいつまでも持つてゐたい」と宣言し、生涯を童話作家として捧げる決心をして多くの作品を残しました。
 未明が作品を発表した児童雑誌では、童画という新しいジャンルの絵も隆盛しました。そこで活躍したのが、長岡市出身の画家・川上四郎(1889~1983年)です。川上は東京美術学校(現東京藝大)で藤島武二に師事し、卒業後は中学校教師を経て、児童雑誌で活躍する童画界の第一人者となりました。戦争中、湯沢町に疎開して以来、永住の地と定め、豊かな自然の中で童画を描き続けました。
 現在、子どものための文学は児童文学と呼ばれ、ティーンズノベル、ライトノベルなど近接する分野が広がっている。またこうしたジャンルから直木賞作家を輩出するなど、一般小説との垣根もなくなりつつある。こうした文化の源でもある新潟の語りの文化を見直し、新潟人が作り出した児童文学、童画の「夢の世界」をお楽しみください。

主  催:にいがた文化の記憶館、公益財団法人新潟県文化振興財団、新潟日報社
共  催:新潟日報美術振興財団、NST、BSN新潟放送
後  援:新潟県
協力企業:田村紙商事株式会社
協  力:小川未明文学館(上越市)、新発田市・蕗谷虹児記念館、湯沢町教育委員会、湯沢町歴史民俗資料館「雪国館」

チラシ「子どもと夢の世界」

2018/07/07~2018/09/02

平成30年度 佐渡の能楽と世阿弥 吉田東伍と世阿弥発見

│概  要│
 「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」で有名な『風姿花伝』は、室町時代の能役者・世阿弥によって書かれた能楽論です。
 時の将軍足利義満の寵愛を受けた世阿弥は、こっけいな物まねが中心の大和猿楽能を、美しい歌と優雅な舞を中心とした能にまで高め、自分の体験を能楽論として息子たちに伝えました。
 世阿弥は70歳を過ぎて、佐渡島に配流されます。そこで小謡集『金島書』を編みましたが、佐渡島での世阿弥の足跡はよくわかっていません。またその後の消息も不明でした。そのためか長い間、世阿弥は実在したかどうか定かでない伝説上の人物だと考えられていました。
 1908(明治41)年、阿賀野市出身の歴史地理学者・吉田東伍が銀行財閥の安田家の書庫から世阿弥が息子たちに伝えた秘伝書を発見、解読して『能楽古典 世阿弥十六部集』として発表しました。これにより近代能楽研究の礎が築かれました。本展では、吉田東伍を中心に、世阿弥と佐渡の能楽を紹介します。

主  催:にいがた文化の記憶館、新潟日報社
共  催:新潟日報美術振興財団、NST、BSN新潟放送
協力企業:田村紙商事株式会社
展示協力:阿賀野市立吉田東伍記念博物館、吉田文庫、佐渡能楽倶楽部、清遊舎、佐渡市立佐渡博物館

│見どころ│
本展では、佐渡薪能の能装束がご覧いただけます。この機会にぜひご覧ください。

チラシ「佐渡の能楽と世阿弥」

2018/02/23~2018/04/15

平成29年度 近代詩のパイオニア 堀口大學

 「私の耳は貝のから/海の響をなつかしむ」
 波音が聞こえてきそうなこの美しい詩は、フランスの詩人ジャン・コクトーの詩「耳」を堀口大學(1892~1981年)が訳し、日本に紹介しました。
 長岡市出身の父・九萬一が海外赴任のため、大學は祖母の家に預けられ、旧制長岡中学(現長岡高校)で学びました。卒業後に上京し、慶応義塾大学予科に入学しますが中退して、外交官になるため父の海外赴任に同行しました。
 滞在先のベルギーでフランス象徴派の詩を見出し、スペインでは女流画家マリー・ローランサンを通じてフランスの詩人・アポリネールの詩に出会います。
 1925(大正14)年の帰国後に、訳詩集『月下の一群』を発表。口語や文語を駆使した美しい日本語でフランス象徴派の詩を紹介し、日本の近代詩の発展に大きな影響を与えました。
 本展では、著訳書や資料などを通して、近代詩のパイオニアである堀口大學を紹介します。

主催/ 公益財団法人 にいがた文化の記憶館、新潟日報社
共催/ 新潟日報美術振興財団、BSN新潟放送、N S T
協力企業/ 田村紙商事株式会社

HPチラシ「堀口大學」

2017/12/15~2018/02/12

平成29年度 蕗谷虹児生誕120年記念 少女人気を二分した抒情画家・虹児と華宵

 大正から昭和にかけて流行した少女雑誌を飾った表紙絵や口絵、挿絵のジャンルを「抒情画」といいます。テレビやインターネットのなかった時代、少女たちは「少女の友」「少女画報」「令女界」「少女倶楽部」といった数々の雑誌に夢中になりました。雑誌を選ぶうえで重要な要素の一つが、表紙や口絵を描いている画家で、彼女たちはお気に入りの絵を切り抜いてコレクションしていました。当時、その人気を二分していたのが蕗谷 虹児(ふきや・こうじ 1898~1979年、新発田市出身)と高畠 華宵(たかばたけ・かしょう 1888~1966年、愛媛県宇和島市出身)でした。
 2018年、虹児は生誕120年、華宵は生誕130年を迎えます。同時代に同じ雑誌という舞台で活躍した二人の画家ですが、描かれた少女像には違いがあります。それぞれの特徴を見比べてみてください。

チラシ「虹児と華宵」

2017/07/07~2017/09/24

平成29年度 漂泊の俳人―井上井月

 小林一茶とともに信州を代表とする俳人・井上井月(いのうえ・せいげつ、1822~1887年)は、長岡藩の武家か刀研ぎ師の家に生まれたといわれます。1839(天保10)年ころ、18歳で長岡を出て江戸へ向かいます。芭蕉に憧れて「奥の細道」をなぞるように全国を放浪しました。1848(嘉永1)年、27歳で信州を訪れて以来、信州、特に伊那の家々を中心に漂泊し、句会を開き俳句を詠み続けました。
 井月は幕末から明治にかけて歴史が大きく動いた時代に、家も家族も待たず旅に生きた俳人でした。この生き方や書・俳句に共鳴したのが小説家芥川龍之介や室生犀星、俳人種田山頭火でした。また、良寛研究で有名な相馬御風(糸魚川市出身)や俳諧研究家の木村秋雨(上越市出身)など新潟の文人たちも井月に興味を抱いていました。
 本展では、句や書を中心に、俳人・井上井月を紹介します。

主催/ 公益財団法人 にいがた文化の記憶館、新潟日報社
共催/ 新潟日報美術振興財団、BSN新潟放送、N S T
協力企業/ 田村紙商事株式会社
協力/伊那市創造館、一般社団法人井上井月顕彰会、糸魚川歴史民俗資料館《相馬御風記念館》

チラシ「井上井月」

2017/04/07~2017/06/25

平成29年度 出版文化と越後人―博文館、実業之日本社、ダイヤモンド社、第一書房―

 明治中期以降、近代的な印刷技術の発展とともに、政治的な主張などを広く伝えるための新聞、雑誌の発行が盛んになりました。こうした時代の中で、出版業界および書籍流通業界でめざましい活躍をした複数の越後人を紹介します。
主催/ 公益財団法人 にいがた文化の記憶館、新潟日報社
共催/ 新潟日報美術振興財団、BSN新潟放送、N S T
協力企業/ 田村紙商事株式会社

◆本展のみどころ◆
4人の新潟県出身者が戦前に創業した出版社について、当時の雑誌や書籍、写真パネルで紹介します。

1、出版王国「博文館」
 博文館…1887(明治20)年創業、創業者=大橋 佐平(長岡市出身)
  出版だけでなく印刷、流通、販売なども手掛け「出版王国」として近代
  出版文化の基礎を築きました。

2、「実業之日本社」と委託販売制度
 実業之日本社…1897(明治30)年創業、創業者=増田 義一(上越市出身)
  現在も出版流通の主流である「委託販売制度」を初めて本格的に採用し、
  業績を飛躍的に伸ばしました。

3、創刊105年目の経済誌「ダイヤモンド」
 ダイヤモンド社…1913(大正2)年創業、創業者=石山 賢吉(新潟市出身)
  今年で創刊105年目を迎え、日本を代表する経済誌「ダイヤモンド」を
  発行しています。

4、「第一書房」と豪華本の世界
 第一書房…1923(大正12)年創業、創業者=長谷川 巳之吉(出雲崎町出身)
  詩や文学、美術の愛好家のために装幀などにこだわりぬいた少部数の豪華本
  を作り、独自の世界を展開しました。

チラシ「出版文化と越後人」

2017/02/10~2017/03/26

平成28年度 青山杉作と俳優座

 新発田市出身の青山杉作(1889~1956年)は千田是也らとともに劇団俳優座を設立した演出家です。
 新発田市の紫雲寺の長男として生まれ、旧制新発田中学から早稲田大学に進学。坪内逍遙のシェークスピア講義に感銘を受けて、寺を継がずに演劇の道へ進みました。
 当時の演劇界では、伝統的な歌舞伎に対抗して、西洋戯曲の翻訳劇を上演する新劇が誕生。劇作家小山内薫が主宰する築地小劇場を中心にブームが起こりました。青山は築地小劇場の同人となり、俳優だけでなく演出も手掛けるようになります。
 映画俳優として活躍したり、演出家として松竹少女歌劇団やNHK放送劇団で教えたりしながら、1944(昭和19)年に千田是也や東野英治郎、東山千栄子らとともに劇団俳優座を創設。揺籃期の劇団で俳優、演出家、演劇研究所の所長を務めて後進を育成し、演劇界の発展に貢献しました。55年に紫綬褒章を授与された青山が歩んだ道は日本の新劇の歴史と重なります。
 本展では、県内でもあまり知られていない演劇人青山杉作を紹介します。


主  催/にいがた文化の記憶館、新潟日報社
共  催/新潟日報美術振興財団、BSN新潟放送、N S T
協力企業/田村紙商事株式会社
協  力/劇団俳優座

◆本展のみどころ◆
創設に参画した俳優座の舞台写真やパンフレット、ポスターの展示を中心に演劇人・青山杉作を紹介します。青山の足跡をたどりながら、俳優座を中心とした近代日本の演劇の流れを年表などで紹介します。

チラシ「青山杉作と俳優座」

2016/12/09~2017/01/29

平成28年度 ~絵と写真でつづる~ 新潟ノスタルジア

 現在の3代目萬代橋が開通した1929(昭和4)年ごろから、戦後の新潟大火が起こった1955(昭和30)年あたりまでの新潟市の街並みを写真や絵でふりかえります。
 大正末から昭和初期に流行した、和洋折衷の近代市民文化のことを昭和モダンといいます。この文化は新潟でも花開き、街中では洋風の建築や、洋装が多く見られました。当時を知る人にとっては懐かしく、若い人たちにとっては新鮮に映るかもしれない、ノスタルジックな新潟市の風景をお楽しみください。


主  催/にいがた文化の記憶館、新潟日報社
共  催/新潟日報美術振興財団、BSN新潟放送、N S T
協力企業/田村紙商事株式会社
協  力/新潟今昔写真プロジェクト

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2016/10/07~2016/11/27

平成28年度 無頼派と焼け跡闇市派 ―坂口安吾と野坂昭如―

 無頼派の作家 坂口安吾と焼け跡闇市派の作家 野坂昭如。安吾は新潟市出身。野坂は旧制新潟高校在学と、ともに多感な時代を新潟で過ごしています。
 破天荒な二人の作家の創作源泉となったのは、戦争および戦後体験でした。安吾は戦争直後の1946(昭和21)年に『堕落論』を発表。当時、自分の歩む道を迷っていた人々に衝撃を与えました。野坂は幼少時の空襲体験や戦災後に焼け跡をさまよった体験から、自ら「焼け跡闇市派」と称して、『火垂るの墓』など多くの作品を生み出しました。文学に留まらず、多様な活動をとおして、戦後の体制に異議を申し立てました。
 この度、安吾の生誕110年を記念して、安吾と野坂昭如、二人の小説家を紹介し、敗戦直後の日本を振り返ります。

主  催/にいがた文化の記憶館、新潟日報社
共  催/新潟日報美術振興財団、BSN新潟放送、N S T
協力企業/田村紙商事株式会社
協  力/安吾 風の館、坂口安吾生誕祭実行委員会


◆本展のみどころ◆
・野坂昭如の直筆書簡などがご覧いただけます。
・本展の関連事業として、坂口安吾原作、手塚眞監督の映画「白痴」と野坂昭如原作、今村昌平監督の映画「『エロ事師たち』より 人類学入門」の特別上映をします。(開催日:2016年10月22日~10月28日、会場:新潟・市民映画館 シネ・ウインド)

チラシ「無頼派と焼け跡闇市派」

2016/04/29~2016/07/03

平成28年度 越後人のねばり ~鈴木牧之・諸橋轍次・吉田東伍・原久一郎~

 新潟人の県民性ともいわれる「勤勉さ」や「ねばり強さ」をキーワードに、先人が長い時間をかけて成し遂げ、今なお各分野で評価される偉業を一堂に紹介します。


主催/にいがた文化の記憶館、新潟日報社
共催/新潟日報美術振興財団、BSN新潟放送、N S T
協力/鈴木牧之記念館、阿賀野市立吉田東伍記念博物館、諸橋轍次記念館、阿賀野市立水原中学校市民図書室

■ 本展のみどころ
 ・ 鈴木牧之 『北越雪譜』 = 雪国の暮らしを紹介した江戸時代のベストセラー =
 ・ 吉田東伍 『大日本地名辞書』 = 現代でも参照される日本歴史地理学の先駆 =
 ・ 諸橋轍次 『大漢和辞典』 = 中国の『康煕字典』を超える前人未到の収録文字数 =
 ・ 原久一郎 『大トルストイ全集』翻訳 = 21年かけて独力でトルストイ全集を完訳 =

【展示コーナー】 『北越雪譜』、『大日本地名辞書』、『大漢和辞典』、『大トルストイ全集』(初版等の希少本)や、先人ゆかりの品を展示します。
【体験コーナー】 来館者が自由に普及版の書籍を手に取って調べたり、クイズ式ワークシートなどを使って、先人の業績に触れるコーナーです。

チラシ「越後人のねばり」_web
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